さらば鬼平、さらばゴルゴ13
さいとうたかを死す
劇画が漫画の主流であった時代を築き上げた一人が亡くなり
これで日本にはマンガはあっても劇画を描ける作家は(第一線からは)居なくなってしまった
※劇画みたいな漫画を描いている作家は大勢いるが現代社会を俯瞰で見つめ、作品に投影して主義主張できる作家はいない
さいとうたかを先生は手塚治虫先生の「新宝島」に衝撃を受けたという
それはストーリーだけではなく、作品が初めて漫画で見せたワンシーンのコマ割などの(動き)の新鮮さ
つまりは映画的な視点を漫画で感じられるという衝撃を受けた一人だという事で
さいとう先生もまた、映画に影響を受けられた漫画の巨人であった
映画を劇画にするという、しかも黒澤明の名作に挑んだ(無駄と分かっていても)やってみたくなる稚気のような気持ちを隠さない
さいとうたかを先生はそんな人だった
ありがとう、さいとうたかを先生
今いちばんの心配は
さいとうたかを、みなもと太郎を亡くしたリイド社の時代劇漫画雑誌の行く末です
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