映画鑑賞「ドクトル・ジバゴ」

『ドクトル・ジバゴ』(1965)


世界大戦が終わり、イエブグラフはダム建設現場で一人の少女を聴取していた
トーニャと名乗る少女に母の記憶はなく、父と聞かされてきたコマロフスキーの名を言下にイエブグラフに否定された彼女の狼狽ぶりに
彼は改めてゆっくりと、2人の人物の名を教えるのでした
お母さんの名はラーラ
そして、お父さんはユーリ・ジバゴ
トーニャの戸惑いを知ってか知らずか
イエブグラフはゆっくりと腹違いの弟、ユーリの話を始めるのでした
ロシア革命前夜
詩人として、医師として他人の心のためにと大望を抱いた青年が辿る苛烈な人生
美しき恋愛の陰で育む許されない恋慕
醜い欲望、純粋ゆえの残酷

様々な人間の変化を見つめる
デビッド・リーン監督の優しくも厳しい視線
モーリス・ジャールのあまりに有名な名曲ばかりがイメージを彩るけれど
これはまた素晴らしい名作の香りたつ
映画の中の映画ともいうべき一編です

PHOTOKYO

もっぱら東京で撮った写真の数々

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