映画鑑賞「アルゴ」
『アルゴ』(2012)
1979年11月
イランの過激派が煽動した人々がアメリカ大使館を包囲
く国外へ脱出したパーレビ元国王が病気治療の名目でアメリカに入国した事を知った彼らは、元国王の身柄返還を要請
圧政を以て国民を苦しめた罪を償わせる(処刑)を過激派は目指していました
興奮した群衆はやがて柵を越え施錠を破壊し、大挙して大使館に雪崩れ込みます
身の危険を感じた職員たちのなか、パスポートやビザの発給を行う離れの事務所にいた6人は、来設していたイラン人を逃しつつ自らも市街へと逃げ出し、近在のカナダ大使邸に逃げ込みます
数十名の職員が拘束、占拠されたアメリカ大使館
アメリカ本国は上を下への慌てようで、特にカナダ大使邸にいる6人の身柄は拘束されている52人よりも逃亡をしただけに過激派は態度を硬化するだろう。拷問やリンチ…いや、命の危険すらあり得る
そうなれば彼らを匿ったカナダ大使も、無事という訳には……
国務省は早急に救出作戦を実施しようと、自転車で国境までサイクリング脱出とか、既に閉鎖された外国人学校の教師と偽り逃げ出そうとか迷走状態
そんな中CIAのオドネルはパーレビ脱出の際、周囲の関係者脱出に辣腕を発揮したトニー・メンデスを招聘
彼の思いついた作戦は馬鹿馬鹿し過ぎるサイクリングや教師偽装よりも更に奇抜なアイデア
(映画のロケハンに来ました)作戦
訝しむ国務省関係者を納得させるため
先ずトニーは知人でもあるジョン・チェンバースに接触
「猿の惑星」でアカデミー賞を受け、ミスター・スポックの耳を造形した著名人のチェンバースは作戦に同意。やり手プロデューサーのレスター・シーゲルに話を持ち込み、作戦は軌道に乗ります
ハリウッドを舞台に大掛かりな映画製作をでっち上げ、そのロケハンと称して潜り込んだトニー
大使邸で6人のアメリカ人に彼は語ります
与えられた役をやり通せ。なりきって行動するんだ
書類がなければ本気で怒れ、文句を言え
気圧されれば相手も自分が間違えているかもと思い込む!
実話ですが、事件当時は秘密にされ
クリントン政権時の2000年代に漸く全貌が明かされました
タイトルの「アルゴ」はでっち上げ映画のタイトルで、イランの大地や宮殿などを使ったSFアドベンチャーという触れ込みでした
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