映画鑑賞「太陽を盗んだ男」
『太陽を盗んだ男』(1979)
中学で理科を教える城戸誠
生徒たちへの愛情だの教育への情熱などはとうに何処かへ置き忘れてきた彼の目下の興味は
手製の原爆を作ってみる事
そのための危険なら厭わないし、そのための出費なら惜しまない
ただ、どうしても普通の生活環境では手に入らないモノがあって
それはプルトニウム
その日、城戸は大胆にも東海村の原発施設へ潜入し
プルトニウム奪取に成功、支度は整いました
狭いマンションの一室で原爆を生み出す城戸は
やがて達成感と引き換えに、大きな喪失感を味わう事になるのですが
今は自分が世界でただ一人
原爆を個人で保有する者としての満足に酔っているのでした
原爆を作れたものの、誰にも言えない誰も褒めない
相手をしてくれそうなのは皮肉にも、日の丸背負った警察くらい
それならそれで良いだろう
警察を国を、からかってやろうじゃないかと彼は思い立ち
一人の男を指名します
山下満洲男警部
皇居前バスジャック事件で誠と生徒たちを命懸けで救ってくれたヒーローに
彼は敢えて挑むのでした
面白かった!という人が多い作品です
私も80年代の頭くらいまでは、この映画が好きな奴とクライマックスの真似をして騒いでました
(いくぞ〜9ば〜ん)って相手にしがみついてプールに飛び込むとかね
(^_^)
ただね
今はあんまり楽しめない
荒唐無稽という面白さに対する批判ではなく
カーチェイスでも原爆奪還でも
なんか違和感が興奮より勝るんです
あとDJの女の子が誠に近づき東京の彼方此方を歩いて、最期海に放り投げられる件や
直後のモンタージュ写真に素っ頓狂な否定の声を上げる箇所など
これらを丸抱えで(面白い)と言わせるのは
なんでしょう
当時の沢田研二が醸し出していたエロティシズムか
もっと単純な(何か)か
考えながらの、最近の鑑賞です
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