映画鑑賞「マネー・ショート」

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)


2004年頃から始まった土地価格の高騰はアメリカで売り出され始めたサブプライムローン(普通、住宅ローンの審査を通らないような人向けの商品)の好調を呼び、証券会社はこれを新しい取引商品として販売
住宅販売の好調と格付け会社の高評価に煽られ
住宅地は永遠に高値を維持し、サブプライムローンも優良商品として販売も好調と言われていました

数人の男たちが気付くまでは
支払い能力の無い人々が持つ家や土地の価値を
さも優良物件(プライムprime)と同格であると思い込ませ
(と、ここが混乱する箇所の一つで、思い込ませる側の大半もまた思い込まされているという集団心理の怖さです)
彼らの土地債権を売り買いするマネーゲームに世界がお金を賭けました

……これで説明が合っているかも自信がありません
複雑な手口なんだけどタネは簡単。焦げ付いた債権に(サブプライム=優良じゃないけどまあまあの商品)格を付けて売り捌いていたんですが
それが一人や二人の仕業じゃない
言い出しっぺはいるけど、ウォール街と銀行全てがそれに乗ったらどうなるか

アメリカ挙げての詐欺が世界を股にかけて数年行われたんですよ
数字の動きで暴落を予見したり
間違い電話で疑惑を抱いたり
持ち込まれた話の裏をとる事で気づいたり

6人の男たちはアメリカが続ける詐欺の露見に人生を賭けて勝利します
勝ち逃げです

でもその後味は最悪
正に彼らはダークヒーローで、累々たる敗者の上に立ち勝利宣言をしてみせます

ブラッド・ピットがはしゃぐ青年投資家を叱り飛ばした時には

財産を失い、家族を失い、夢も希望も愛さえも失った人々の哀しみは広がり始めています


のちに、詐欺が露見し幾つもの大手銀行が潰れかけましたが、国は保護しました

そんな銀行の一つ
ゴールドマンサックスが日本での銀行業務の許可を2021年7月に得ました
金融庁のHPにも発表されています

眉に唾して見つめるか
ハグしてウェルカムするかは

貴方の気持ち次第です

PHOTOKYO

もっぱら東京で撮った写真の数々

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