映画鑑賞「イン・ザ・ハイツ」


マンハッタンのワシントンハイツ地区、夏
ウスナビ・デ・ラ・ヴェガはドミニカから移民した両親が必死に守ってきた小さな食料品店を受け継いで、今まで頑張ってきました
タクシー会社で配車を切り盛りをする友人のベニーや、背伸びしたがりの年頃で店番もサボりがちな従弟のソニーとよく将来の話をするウスナビでしたが
気持ちの何処かに、故郷への想いが日増しに大きくなっている事を隠せなくなっていました

そう、隠せないといえば
想いを寄せるヴァネッサとの関係も
しっかりとデザイナーとして成功を夢見る彼女の姿に、ウスナビは自分の想いをはっきり伝える機会をハズし続けていたのです

ある暑い日
タクシー会社社長の娘ニーナが、進学したスタンフォード大学の夏休みという事でワシントンハイツに戻って来ました
好意を抱くベニーは有頂天。お父さんも自慢の娘の帰宅に喜びを隠しません
でも
ニーナはとても深刻な悩みを抱え込んでいたんです
ダンスシーン(特に群舞)の圧倒感が140分の間に数度あり
そのバランスとタイミングで見るモノを釘付けにはします
但し、その谷間にあたるドラマやデュエットになると
さて、画としての魅力があったかどうか
評価は分かれそうです

そうした谷場部分で一番輝いていたのは
街の皆が慕っていたアブエラというお婆さんのソロ歌唱
これは凄味もあって見事でした
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化は、ミュージカル映画誕生から今まで続いてますが

本作が今後どう評価を伸ばすのかは
コロナウイルスのお陰で同年公開になったスピルバーグの「ウエスト・サイド・ストーリー」の出来栄えも影響するでしょうね

もう一歩、踏み出してもイイんじゃないかなと
見終えた時に感じました


PHOTOKYO

もっぱら東京で撮った写真の数々

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