映画感想「俺たちに明日はない」

『俺たちに明日はない』(1967)


禁酒法と大恐慌に身動きの取れない気持ちになっていたウェイトレスのボニー
家の車を盗もうとしていた若者を焚きつけ、町で強盗をしてみる
その開放感とスリル
クライドと名乗る青年と意気投合したボニーは、やがて自らも銃を持ち
容易く命を奪い、贅沢なその時限りの悦楽を享受する犯罪者の道を突き進む
明日など考えない若さと夢が
ボニーとクライドにはあったから
いやいや、改めて見返して
ため息ものの重さです

でも、この若さを別に活かす手立てを探り出さない無法ぶりを彼らだけに押しつけて良いのか
そんな想いに駆られる家族との束の間の憩いの場面などに
胸を締め付けられます

クライド役のウォーレン・ビーティーもステキですが
兄貴役で存在感を示すジーン・ハックマンが
やはりファンなもので注目してしまいます
でも圧倒的はフェイ・ダナウェイ
その可愛さその色っぽさ
そして格好良さは、ボニーとクライドが実際に生きていた当時の人気を彷彿とさせるに十分な魅力でした

PHOTOKYO

もっぱら東京で撮った写真の数々

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